本当に夢の国に来ちゃった話。

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ノルウェー人の夫と結婚前から、
日本で問題が起きるたび、
ノルウェーではこんなこと起きない」
ノルウェーでは〇〇」
と聞き、「そんなの夢の国じゃん!」「ありえない!」
と思っていたのですが、実際に住んでみたら本当だった…!
ノルウェーオスロ)に住んで、日本に戻れなくなってしまった理由を書いてみようと思います。 

CONTENTS

 

福祉の充実

これは有名な話ですね「北欧=福祉!」と脳に刻み込まれている人は多いのではないでしょうか。実際に「ノルウェーに住んでます」と言うとまず「あ〜向こうは福祉が整っているからね」と返答されます。

病院

日本だと出来物が出来たから皮膚科、風邪をひいたから内科、というように、主訴によって行く病院を変えますが、ノルウェーでは皆、ファストレゲと呼ばれる一人一人担当のお医者さんがいます。何か健康に問題がある場合はファストレゲのところへ行って相談します。大体のことはそこでみてもらえます。重大な病気の可能性がある場合や検査が必要と判断された時のみ大きい病院に紹介されます。みんな自分に合った先生(ファストレゲ)を選ぶことが出来るようになっており、身近な存在となって、健康ケアを助けてくれます。

ネットで症状をメールしたり、予約したり出来ます。

風邪ひいたかな?と思って病院へ行ってついでに「最近頭痛がするんですが」「ここに出来物が出来ちゃって」など一度で不安なことを全部聞けるのは便利です。

負担額は、内容によって変わる物なので、かなり大まかですが、毎回3000円前後です。
私は低容量ピルを常服していますが、日本では3シート10,000円弱くらいのものが、こちらでは保険が効いて3シート3000円ほどで初めとっても感動しました✨笑

税金のシステム

納税する人のイラスト(女性)

その次にイメージに登るのは「福祉は充実してるけど税金が高いんだよね」ということ。
私も当然にそうなのだろうと思っていましたが、借りに日本で安い税金を払うより、ここで高い税金を払う方が、ちゃんと意味のあるものにお金を払えているという満足度が高いです。

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さらにここでは無理な徴税システムがないので、厳しいお財布にムチを打ちながら支払うなんてことをしなくても、皆平等に恩恵を受けられます。
基本的には給料から全てが天引きされるので払っている感覚がありません。日本でも会社によっては引いてくれますが、ノルウェーの場合、国民年金・私立の年金積立・国保地方税・休暇ボーナス・病欠の保証など全てをまとめて引いてくれているので個人事業主でない限り、基本的に自分のお財布から支払わなければならないという状況はありません。すなわち収入がなければ税金は1クローネも引かれませんが、(車税・消費税などは別。)福祉は皆、平等に受ける権利があります。
むしろ、仕事がない場合は仕事が見つかるまで政府からサポートを受けられるし、理由があってサポートを受けている場合、日本のように「👈あの人、生活保護だよ👀」なんて批判もありません。その理由というのは「ちょっと腰痛い」とか「鬱っぽい」、「仕事を探しているけど見つからない」(少しでも努力をしていれば)で社会的に認められます。

それじゃあ誰がその分を負担しているの?っと不思議になりますよね。
その答えは、

  1. お金持ちの人
  2. 政府が上手にお金を運用して増やしている

だと思います。

日本ではお金持ちや頭の良い人、またはお偉いさんが特をするシステムになっていますが、ノルウェーでは逆です。と言っても、税金の額は収入に対しパーセンテージで引かれるようになっており、その計算もシンプルで明解、平等性があるので「誰かがずるい!」とか「どうせ政治家の懐に入ってるんじゃないの!?」とか「なんで貧乏人のために税金収めなきゃいけないんだよ」なんて気持ちが湧きづらいようです。また現在収入が高い人もノルウェーの社会から受けた教育やサポートのおかげで今の知識や技術を得て、仕事につけているので、また自分が仕事を失った場合も平等にサポートを受けられるという保証があるので、不満に思う率は少ないようです。

年収300万円の人で20%~25%、年収1000万の人で40%前後くらいの納税率でしょうか…?
(☝️もっと詳しくなってから出直します…笑)

手続きはほぼ全てオンラインで出来るようになっており、年度末に自動で計算されて払い過ぎた税金が返ってきます。(足りなかった場合は請求がくる)とてもわかりやすく、

  • 年収
  • 奨学金や、私立の保険など、考慮されるもの
  • 払う必要のある税金の額
  • 実際に収めた金額

などが記された紙が届きます。銀行の預金額までチェックされていて、若干ビビりました(共産主義的。。。💦) 

ホテルみたいな刑務所(ちょっと社会学?)

ベッドでくつろぐ女性のイラスト

私が刑務所に行く予定があるから嬉しいのではなくて…笑
ノルウェーでは刑務所は罰を与える場所ではなく、人を更生させるための施設としての概念が強いです。死刑制度はなく、例外を除いては懲役21年がマックスです。
部屋はホテルかのような作りで、ゲームをしたり、勉強したり、テレビをみたりプログラムを受けたりして過ごせるそうです。
とある囚人が「新しいプレステ導入してくれー!!」というクレームを入れていたそうです😅

人間は一人ぼっちで生きられない生き物ですが、人が集まって協力するということは、学校のクラスや、町内会、職場などを見るとわかるように、難しいものです。
社会と言うのは人の集まりで、人が集まれば、いろんなタイプの人がいます。
日本では比較的に、「社会不適合な場合は疎外する!」という考えが強い気がしますが、
ノルウェーでは「社会にいろいろなタイプの人間がいるのは当たり前。皆に平等に教育のチャンスを与え、どう扱っていくのかというのが大事。みんなでうまくやっていこう。」という考えです。

再犯率は、20%以下と言われています。
ちなみに日本は48.7%(https://toyokeizai.net/articles/-/291134)

大学ほぼ無料 ~学ぶ権利~

勉強会のイラスト(国際的・スーツ)

上記のとおり教育が重要視されている国なので、(保育所から)小学校から大学の受業料はほぼ無料みたいな金額です。年100万円前後かかる日本の大学に比べ、年か半年に5万円とかそのぐらいだったと思います。その代わりというべきか、さらにというべきか、しっかり勉強しないと卒業できない仕組みになっているので、日本のように遊んでて卒業しちゃったってことはありません。卒業するのが難しい分、卒業すればその道のプロフェッショナルとしてみなされるので、日本に比べ、こちらでは専攻と仕事との繋がりがより重視されています。

ゴミがいつでも捨てられる✨

青いゴミ袋のイラスト

日本の場合は朝何時から何時までの間、曜日によって燃えるゴミ、プラゴミなど、ゴミを捨てられるチャンスがピンポイントで定められているので、夜勤など、仕事の時間や生活スタイルによってはなかなか捨てられず時間がずれてしまってシールを貼られたり「また来週まで!?」なんてことになることも。特に夏は生ゴミを家に置いておかなくてはいけないのが厄介です。

オスロではいつでも好きな時にゴミを捨てられます。そもそも守れないルールは作らない主義!緑、青、その他の袋にわかれていて、ゴミ捨て場からはトラックでコンテナごと運ばれ、あとは機械で仕分けされるそうです。コンテナは蓋が地上に出るような形で地下に設置されていることが多いので、動物に荒らされたり匂いがでたりすることもありません。

リサイクルの仕組みも充実しており、生ゴミを再利用してバスの燃料に使ったり、パントというペットボトル回収の機会が、スーパーやコンビニにあり、パンとすれば、一缶10円〜30円ほど払い戻されます。

Johnny vant én million kroner - Pantelotteriet

野菜が量り売り中心なのでエコ🌱

エコバッグを持つ人のイラスト

野菜は量り売りの物が多いです。
必要な分だけ買えるし、袋を自分でもっていけばとってもエコです✨

銀行の利息が高い

銀行のイラスト(お金)

一文無し、ワーホリでやってきた私ですが、ここで口座を作り、貯金をはじめました。月平均8万円くらいずつ貯金していき、年末には定期預金に5000円ほど利子がついていて感動しました✨日本の定期預金は積み上げたんじゃなくずっと手付かずで置いてるっていうのに数円単位でしか増えていない…💧

経済が悪くなりにくい仕組み

バブル崩壊のイラスト

将来十分に年金がもらえることを誰も疑っていないからか、貯金をしようという概念があまりありません。日本人はいざという時のために貯金する人が多いことに比べ、ノルウェーでは、災害にあっても、事件に巻き込まれても、怪我や病気をしても、仕事を失っても、必ずサポートされるので、皆貯金をする習慣があまりありません。
入ってきたお金はすぐ使うので、経済も良い方向に動きます。

今回のコロナ危機ではかなり経済的ダメージを受けていることは事実ですが、早い段階で政府からロックダウンの指示が降り、その分失業者の給料などは全て政府が負担してくれました(責任をもってロックダウンしてくれるところがさすがノルウェー政府✨)企業へは無利子のローン貸付を行うことによってサポートしています。まだまだ完璧とは言えないものの、なかなか素晴らしい対応だったと思います。

カビが生えない、布巾が臭くならない!

カビ菌のイラスト

一年を通して乾燥しているので、洗濯物はすぐに乾くし、布巾を洗い忘れても1日くらいセーフです!カビも生えづらいです。

夏は気候が最高!!!🕶

晴れ女のイラスト(天気)

オスロの夏は夜0:00をすぎてもまだ薄ら明るいです。
日中は快晴が続き、雨が降るとしても、潔く一瞬で大振りになってすぐにやむといった気候で、一日中ドヨーンとすることがありません。
(その代わりに冬はずっと天気が悪くて寒くて暗いです😂)

 

まとめ

今回は良いところばかりを並べてみました😇(悪いところも後々笑)
以上が私がノルウェーを選んだ理由です
日本も少しずつより良い社会になって欲しいですね🙏🙏
ワーホリや留学などのヒントになれば幸いです